12/2上毛新聞で紹介されました

UPDATE:
2023.12.03
  • #新店舗への想い

微笑庵の移転と新店舗について、上毛新聞経済面でご紹介いただきました。記事の中で「高崎市景観重要建造物の旧井上房一郎邸をイメージした」と紹介されています。では、なぜ井上邸をイメージしたのか、その理由の一部を紹介させていただきます。

藤井勘介作 蓮

微笑庵の店名の由来は、禅宗の逸話「拈華微笑」。以心伝心、心から心に伝わるという意味です。新店舗のグランドデザインは拈華微笑を大切なテーマとし、説明しなくても直感的に感じていただきたい大切なものを形にしました。設計は生物建築舎、藤野高志さんです。

新店舗が井上邸をオマージュしたのは、単に建築が素晴らしいからだけではなく、井上氏の生き様、人生哲学に深い感銘を受けているからです。

旧井上房一郎邸

微笑庵の名付け親であり、すべての菓子の名前、文字、デザインを手がけた大木紀元氏。大木氏は、ドイツ人建築家ブルーノ・タウト氏の顕彰活動を精力的になさってきました。タウトの足跡を映像化したり、書籍にまとめたり、資料の収集整理もされています。その活動原点。それはタウトの紹介を通して、タウトを支えた「井上房一郎」氏の生き様、人生哲学を紹介することでもありました。

微笑庵や私自身が大木氏から頂いたものは、単なるデザイン提供だけではありません。時には見返りを求めずに与え、時には厳しい言葉で叱咤し、私たちの成長を祈るような気持ちで支え続けて下さいました。大木氏の哲学は、繁盛支援を超えた「文化振興」に基づいていて、大木氏が井上房一郎氏から感じ、受け継いだものでした。

「モノの豊かさを超えた心の豊かさ」

モノが溢れるほど豊かになった現代において、単なる「菓子」を超えるものを目指したい。和をもって貴しとなす。食べるとホッとする、和む、笑顔になる。そんなお菓子を目指し、職人の美しい手仕事が息づく和菓子店を、令和の哲学堂のような新店舗からお届けできるよう精進してまいります。

記事はWeb版でも紹介されています。(全文は有料記事)

https://www.jomo-news.co.jp/articles/-/384319