わらびもち Warabi Mochi
あんの入らない蕨餅(わらびもち)は、安土桃山時代に、茶屋の名物として誕生しました。一方、あん入りの蕨餅は、江戸時代中期、当時右大臣でのちに関白となった近衛内前公が、虎屋黒川に命じて作らせたのが始まりと言われております。故に、あん入りの蕨餅は、庶民の口には決して入ることのない高貴な和菓子だったのです。
「本蕨粉」は生産量が極めて少なく、あらゆる製菓材料の中で最も高価なものです。一般に「わらびもち」として売られている商品のほとんどは、タピオカや甘藷等から抽出された安価代替品で作られており、本物のわらびもちは消滅の寸前にあります。
当庵は今や幻とも言われている希少な本蕨粉にこだわります。褐色に光り、とろけるようになめらかな蕨餅に、同じ柔らかさのこしあんを包みます。大豆を皮むきしてから焙煎したこだわりの黄な粉との相性は抜群で、まさに絶品と言えるでしょう。
先人が育てた高貴な美味を、お客さまと共に次代に伝えてゆきたいものです。
販売期間 | 4月〜6月 / 10月〜12月 |
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価格(税込) |
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日保ち | 当日中 |
アレルギー | 大豆(きなこ) |