月刊『致知』2024年10月号に師匠が掲載されました

UPDATE:
2024.09.07
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菓子は人なり

「有名な人、無名な人を問わず、どんな世界でも各界で一所懸命に生きている真実の人たちがいる。そういう真実の人を見つけ出し、その方たちの体験やそこで得られた英知に学ぼう」――という編集方針で、人間力を高める学び「人間学」を学ぶ月刊誌「致知」。

その創刊46周年記念号に、師である佐々木勝(菓匠京山店主)様のインタビュー記事が掲載されました。取材をしたのは、母校の後輩Sさんです。(私の取材記事と、その経緯についてはコチラの記事をご参照下さい)

私が修行先に京山さんを選んだ理由は
・全国から「この店で働きたい」という弟子が集まる店だった
・大量生産では無い職人仕事が息づいていた
・社長が現役の職人であった
・上生から朝生まで、幅広い商品構成で、しかも美味かった
・腕や味の良さだけではなく、繁盛店であった

実際に働いてみて、師匠ほど苦労人で親や師匠(高山良介氏)に敬意をもって仕事をされている方は他になく、技術だけではなく人間的魅力に圧倒されました。私のような、まったくの素人にも、ピンポン玉を回すところから教育し、「ボクたちが焼きます」というどら焼き実演のイベントを弟子に考えさせるなど、作るところから売るところまで機会を提供し、短期間で上達、成長するよう考え抜いてくださいました。食事会や定期的なミーティング、研究会への出品などを通して、ご自身が大切にされている想いを、直接弟子に話すことも大切にされていて、その語り尽くせぬメッセージを「和菓子人」という書籍にまとめて下さいました。師匠の和菓子人は、読むたびに新しい発見のある座右の書で、何度も何度も繰り返し読ませて頂いています。(詳しくはコチラ

武道の道場のような木札には、京山様でお世話になった全国の菓子職人の名が刻まれています。初代創業の和菓子店で50名以上の弟子を育て上げ、79歳の今も現役の菓子職人であり、お人柄も菓子も進化し続けています。自身の研鑽のみならず、弟子の育成や業界への貢献から、現代の名工に選ばれ、叙勲をお受けになった佐々木勝氏の人生哲学を感じることができるインタビュー記事です。

『その人の生き様が菓子にでる 菓子は人なり』

を実感でき、師匠の半生から、いま改めて弟子に伝えたい大切な想いまでが紹介されています。よかったら是非本紙をご覧ください。