もち米の高騰について

UPDATE:
2025.09.13
  • #新着情報

もち米の価格が高騰 過去最高値

微笑庵の羽二重餅を作るために、欠かすことのできない大切な材料のひとつ、もち米の粉が高騰しています。高騰の理由を「日の本穀粉」様に丁寧に解説して頂きましたので、皆様と情報を共有したいと思います。

作付け面積の激減

主食用のお米の価格が高騰していると、連日報道されています。うるち米価格が高騰したことによって、もち米を作るより、うるち米を作る方が、生産者にとっては稼げるようになりました。そのため、今までもち米を作っていた生産者が、うるち米を作るようになっています。

もち米の作付け面積は激減しています。その結果、主食用米と同じか、それ以上に、もち米の価格は高騰しています。

下記は8.23付の記事ですが、主食用米の「ひとめぼれ」より、もち米の「こがねもち」の方が、価格が高い逆転現象が起こっています。

岩手日報オンライン 2025.8.23より)

上記記事から1か月も経っていない9.10付の記事では、「こがねもち」の価格が「35,500円」になったと報じられています。昨年の価格は、上記記事によれば「16,800円」ですので、1年で2倍以上になっています。

岩手日報オンライン 2025.9.10より)

もち米粉の流通について

今までは、もち米粉の原材料は、国産米100%が当たり前でした。しかし、今年に関しては価格が2倍以上に高騰している上に、十分な量も流通しないことが予想されています。もち米粉トップシェアの日の本穀粉さんも、前例のない事態につき、今までにない取り組みを実施されます。輸入もち米の活用です。

・国産米100%

・ブレンド米

・輸入米100%

流通量の確保と、価格の安定を考慮すれば、上記対応はきわめて真っ当です。ここから先は、取引先各社が、どのもち米粉を使うのか、決めなければなりません。

微笑庵はどのもち米粉を使うのか

作り手のエゴかもしれませんが、最高品質で提供するため、国産米100%のもち米粉を使用したいと思っています。ただ、現時点では、価格も流通量も定かではありません。令和7年産米のもち米粉を使用するタイミングで、商品の値上げを検討しています。生産者・和菓子店・お客様、すべての関係者にとって、持続可能な根拠のある値決めにしたいと思っております。丁寧な説明で、お客様の理解と共感が得られるよう努めてまいります。